個人的なメモを記していくためのページです。
コンピュータセキュリティコンサルティング会社iSEC Security Researchの勧告[1]によれば、この欠陥はLinuxカーネルのメモリ管理コードの中で見つかったもので、2月に報告された同様の欠陥[2]とは全く無関係だとしている。[]は筆者追記。
Release: February 18, 2004とあるように2月に報告されていたものであり、また[1a]より
Updated: March 1, 2004
This bug is completely unrelated to the mremap bug disclosed on 05-01-2004 except concerning the same internal kernel function code.関係ないのは1月に報告されていた脆弱性である。
* [1a]を見るとそれに割り当てられている CAN-2004-0077 (under review)番号は既出である。
* [2]でリンクされいるLinuxカーネル 2.6.3、2.4.25 リリース[itmedia.co.jp](2004年2月19日)にもCAN-2004-0077 の修正だと書かれている。
* だからこの記事を新しいセキュリティホールがあると理解するのは誤読である。というかitmediaの誤報で無いの?翻訳記事だからしょうがないか?
ITmedia の勘違いであり、mremap 2nd の件であるのは事実だが、新しいセキュリティホールではない、というのは言い過ぎ。というのは、この update で対象にしている 2.2.x は当初は攻撃不可能であるとされていたからであるが、2.2.x に別の問題があって、結局攻撃可能であった、という話だからである。