by tito@ca.mbn.or.jp
Last update: $Date: 1999/12/30 06:26:36 $

メーリングリストのメールを Web で見る方法

MHonArc というツールを使うと メール を html にして Web で見ること が出来ます。あるメールとそれに対する返答の一群をまとめて見る(スレッ ド表示)ことも出来ます。

1. perl を用意する。

Win32 の人は http://www.ActiveState.com/ActivePerl/ から取得すると良いでしょう。今日時点での最新版は build 508 です。 インストールは .exe を実行するだけです。なお DCOM が必要とありますが Office97をインストールしている場合などは既に一緒にインストールされ ていますので新たにインストールする必要はありません。

これとは別に jperl とよばれる日本語対応版も存在しますがそれでも 問題ないと思います。

2.MHonArcを持ってくる。

MHonArc は http://www.oac.uci.edu/indiv/ehood/mhonarc.html から取得できます。私の取ってきたのは MHonArc2.3.3.tar.gz でした。 取得したらどこか適当なところに広げましょう。

3. MHonArcの日本語対応

MHonArc-2.2.0は、メール本文については元のままでも日本語に対応しているう え、RFC2047のヘッダ拡張にも対応しています。しかし、ヘッダにJIS文字列が 入っている場合は、文字化けが発生することがあります。 このパッチは、 という目的で作成しました。

                 眞柄 康弘 (Magara Yasuhiro) gama@paso.fujitsu.co.jp
                 株式会社富士通オアシス開発 開発部第一開発課
というものがありますので利用させてもらいます。元は fj.sources に 流されたものですが、私は namazu という全文検索エンジンの contrib に収録されている
  MHonArc-2.2.0-Japanize-Namazu.patch-1.3a.gz 
を使っています。これを
$ cd MHonArc-2.3.3
$ zcat MHonArc-2.2.0-Japanize-Namazu.patch-1.3a.gz |patch -p1
などとします。いくつか .rej ができますが mime type の拡張なので vendor specific な添付を多用しなければ気にしなくてかまいません。 win32 でも patch はありますのでどこからか探してきてください。

4. インストールする。

$ su
# perl install.me

C:> perl install.me
で幾つか質問に答えれば ok です。 がこれだけでは iso2022jp.pl というファイルがコピーされませんの で手でコピーして下さい。
# cp lib/iso2022jp.pl /usr/lib/perl5/site_perl/5.005

  とか

C:> copy lib\iso2022jp.pl \Perl\site\lib\

5. リソースの指定

MHonArc ではリソースファイルというものでいろいろオプションが指 定できます。とりあえず先の日本語化パッチにあるrcを使ってみるには

$ cat Japanize.rc Namazu.rc > .mhonarc.rc

C:> copy Japanize.rc+Namazu.rc > mhonarc.rc
などとします。ファイル名は別に他の名前でも構いません。

6. 実行

ここまでくれば後は実行するだけです。MH 形式のメールフォルダで

$ mhonarc -rc リソースファイル .

C:> mhonarc -rc リソーソファイル . 
とすれば msg*.html, index.html, threads.html が出来上がりです。 出来たファイルを web サーバに持っていってリンクを張ってやりましょう。

7. その他

これが一番重要なことかも知れませんが、MH 形式とは1メールを1ファイ ルで保存して 1,2,3,.. というファイル名で保存するような形式です。い ま使っているメーラに保存されているメールをこのような形式に変換する ツールには MailExp http://www.digico-m.com/shin1/ などがあります。が私は未評価です。
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